2018-04-16

2018年春!

完全不定期、春になるとモゾモゾ動き出す感じのブログになってしまいましたが気にせず更新!
昨日聴きに行ったコンサートをどうしても書き留めておきたく。


いつもD-SAXを中心に大変お世話になっている、服部真理子先生のお師匠さん、御歳92歳のピアニスト、吉田よし先生の協奏曲を聴きたくて、ひとり横浜へ出かけました。
ピアニストのグループ『樟』の第18回コンサート。
メンバーは吉田よし先生の門下生で結成されています。


私は10年以上前に、コンサートの受付業務をお手伝いさせていただいたのをきっかけに、その後も少数回ですがコンサートを聴きに伺っていました。
今回も会場は神奈川県民ホール。私にとっては樟といえば、のホールです。

前日まで出ていた雨予報もなんのその、ちょうどよい陽気のお昼すぎ。
関内駅からのんびり歩いてホールに向かいました。
道すがらの横浜公園はスタジアムの歓声と、たくさんのチューリップで大盛り上がり。
ここ数年は仕事でこの辺りはよく歩いているのですが、楽器を持たず身軽にゆっくり歩くと全然気分が違いますね〜


そして会場につき、ほどよく埋まってきている客席のどこに座ろうかと少し悩む。
たりない頭で、なんとなく、音響てきには上手側がいいのかなぁ、、、でも吉田よし先生の弾いている指を見たい!と思い、下手側へ。そしていざ開演…


「オーケストラの響きを求めて」と題された今回のプログラム。
美しいピアノの音を聴きながら、いろんな楽器の音を思い浮かべたり、アルルの女ではどうしてもサックスパートに耳が行ってしまったり。。。
ラヴェルのスペイン狂詩曲、私はオーケストラがオリジナルだと思い込んでいましたが、プログラムノートを読んでピアノ連弾のために書かれたものだったとは、と驚き。
そしてその連弾のスペイン狂詩曲が素晴らしく軽やかで華やかで、ああーーこれがラヴェルの音なんだと、物凄く感動しました。

そしていよいよ吉田よし先生のモーツァルト。
鮮やかなピンクのドレスで登場したソリストに会場の熱が上がります。
協奏するオーケストラパートは、弦楽四重奏+真理子先生のピアノ。
弦楽器の一音一音がホールの空気を変え、ソリストの最初の音を導きます。
吉田よし先生の最初の音、音楽。もう本当に言葉では表せない、凄いものを感じました。こんな凄いものは、そうそう見せて、聴かせてもらえるものではない、ああ聴きにきてよかった。

なにも文章にはならないですが、本当に感動しました。

終演後、真理子先生に挨拶をさせていただき、そこでもまた高ぶる感情。
本当にありがとうございました。
なかなかおさまらないこの興奮。少し海のほうへ歩きました。
海沿いの公園も花ざかり。吉田よし先生のドレスみたいなチューリップ。
大道芸人がいたり、犬の散歩、うさぎの散歩、ミーアキャットの散歩…すごく賑やか。
ああビール飲みたい…
でも少し落ち着かなきゃ、と関内駅方面へまた歩き出します。
日本大通りも花で彩られ高級な車が行き交い、スタジアムに近づくとちょうど野球が終わったタイミングだったのかベイスターズユニフォームの人たち。
ああこれはこのまま駅に行くと混んでるな、と思って少し裏道に戻って、遠い方の改札口に向かう。
駅前のショッピングビルに入り、少し一息。
ああやっと、少しずつ現実に戻ってきた…
仕事終わりの夫と連絡をとり、合流して、お酒を飲みました。
本当に、最高の一日でした。

真理子先生、吉田よし先生、樟のみなさん、本当にありがとうございました。